有鉤銅釧について

・福岡から出る鋳型で作られた製品が見つかっていおらず各地域で形が違い各地で生産されている
・各遺跡で形が違い、特定の規格のような中心性は見いだせない
・中期からの出土が始まっているが、当時の中心的王墓などから見いだせない辺縁的な分布をしている
・貝殻を原型として港湾部に分布する事から、交易に従事する人間の装身具であると思われる
・当時の港湾などの交易路上に限定的に見つかる事から交易のルートに乗った移動で何らかの勢力の存在を見いだせない
・全国でもあまり出土のない装飾具で規格性、中心性もない事から政治的な背景は持たない
・各地域の出土墳墓などに共通点が薄く、商品や交易品としての流通が行われているのが分かる

この事から有鉤銅釧は交易に従事する人間の装飾具で何らかの政治権力を背景とするものではないと分かる