県は22日、春日部市豊野町の山林で、21日までにヒヨドリ33羽、キジバト2羽の計35羽が死んでいるのが見つかったと発表した。原因特定のため検査をしたが、鳥インフルエンザ簡易検査は陰性で、薬物検査でも農薬などの化学物質は検出されなかった。

 県みどり自然課によると、20日午後4時20分ごろ、近隣の女性会社員から「野鳥が複数羽死亡している」と春日部市役所を通じて県に通報があった。直径約50メートルの範囲で、同日にヒヨドリ30羽とキジバト1羽、翌21日にヒヨドリ3羽、キジバト1羽の死骸(しがい)が確認された。

 35羽のうち10羽について検査をしたが、死亡原因は分かっていない。県は春日部市と周辺のパトロールを行うとともに、国立環境研究所に調査を依頼した。同課は「近隣でヒヨドリなどの死亡した野鳥を発見しても、素手で触らないで」と呼び掛けている。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/11/23/03_.html