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京大病院 心臓手術で大量出血 60代女性患者死亡
2018年11月26日 18時56分

京都大学附属病院で60代の女性患者の心臓手術を行った際に心臓を傷つけて患者が死亡したことがわかり、病院は遺族に謝罪しました。

これは京都大学附属病院が26日、会見を開いて明らかにしました。それによりますと、ことし6月、60代後半の女性患者に人工の心臓弁を取り付ける手術を行った際に、心臓の状態を確認するため首の静脈からカテーテルを挿入しましたが、手術後、このカテーテルを引き抜こうとしたところ女性が大量出血し、4か月後、低酸素脳症のため死亡したということです。

病院が外部の専門家を含めた委員会を設置して詳しい経緯を調べた結果、手術でカテーテルが心臓に縫い込まれてしまい、医師が気がつかないまま引き抜こうとしたことから、心臓を傷つけたと見られるということです。

病院は医師がカテーテルの縫い込みに気づくのは難しかったものの、カテーテルを使用する際のルールに不十分な点があったとして遺族に謝罪したということです。

京都大学附属病院の稲垣暢也病院長は「患者さんが亡くなられたことを重く受け止め、ご家族に深くおわび申し上げます」と述べました。

病院は、今後はカテーテルの使用方法を検討し、再発防止策を取っていきたいとしています。