ノーベル賞をもたらした東京大宇宙線研究所の素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)のジグソーパズルが、「難しすぎて挑戦しがいがある」と人気だ。2017年の販売開始から品薄状態が続き、今秋に出した、さらに難易度が高い新作も売れ行きが好調だという。15年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章・宇宙線研所長は「予想外の人気だ。研究を知ってもらう良いきっかけになる」と喜んでいる。

 パズルには、巨大な水槽の内壁に素粒子をとらえる数千個の光センサーが並んだ装置の写真を使っている。宇宙線研が広報の一環として300ピース(税込み1500円)を500個作り、17年10月に開かれた東大のイベントで初めて販売した。

 すると来場者の関心を呼び、すぐに完売。さらに約1万個を追加製造して、東大生協や東急ハンズ名古屋店(名古屋市)など全国7か所で売り出すと、人気商品に。同店の担当者は「これまで2000個以上は売れた。異例のヒットだ」と驚くほどで、欠品の店舗もある。

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読売新聞
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