無政府資本主義

無政府資本主義(むせいふしほんしゅぎ、英: Anarcho-capitalism、アナルコ・キャ
ピタリズム、アナーコ・キャピタリズム)は、右派リバタリアンによる政治思想で、
自由市場の自治を重視し、国家の廃止を提唱する。リバタリアン・アナーキー、リバ
タリアン・アナキズム、ボランティアリズム、私有財産無政府主義、市場無政府主義、
自由市場無政府主義などとも呼ばれている。マレー・ロスバードがこの名称を最初に
使った。

無政府資本主義の社会では、警察や裁判所など全ての治安サービスは税金によってで
はなく「民間の防衛・警備会社」によって提供され、通貨は公開市場で民間の競合す
る銀行によって供給される。従って、無政府資本主義の下では個人や経済活動は、政
治によってよりも、私法と契約によって管理される。

無政府資本主義への批判
無政府資本主義に対しては、このシステムは『結局のところ前近代の豪族、大名、軍
閥の復活に等しく、強者による弱者の搾取を正当化し、民主的な社会を破壊してしま
うもの』ではないか、という批判がある。この批判に対しては、現在においても一部
の者が特権的立場にあって他を搾取しているという状況は存在しており、政府による
不公正かつ場当たり的な税金徴収・分配によって生じる搾取よりも、むしろ競争原理
の結果として生じる搾取のほうがより公正さが保たれるとの意見がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E6%94%BF%E5%BA%9C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9