政府は、潜水艦などを探知できる警戒監視用の無人潜水機を導入する方向で検討に入った。尖閣諸島(沖縄県)がある東シナ海で、中国軍などの潜水艦を警戒監視する能力を強化する狙いがある。防衛省は来年度から試作機の開発を始め、2025年度の運用開始を目指す。政府は今後、潜水機や航空機の無人化を積極的に進めていく方針で、年末に見直す新たな「防衛計画の大綱(防衛大綱)」でも、無人機のさらなる活用を打ち出す方向だ。

政府が導入を検討する潜水艦警戒監視用の無人潜水機は全長10〜15メートルで、事前に設定した海域を数日から1週間程度、自動航行できる性能を持つ。水中音波探知機(ソナー)で潜水艦や水上艦を探知し、人工知能(AI)を使って自動航行で艦艇を追跡する構想だ。潜水艦の探知、警戒監視には海中の水温分布や塩分濃度、海底の地形なども影響することから、無人潜水機は海洋観測も行い、必要なデータを収集する。

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