ドイツ銀行は、顧客の脱税をほう助した疑いを巡る捜査を終わらせるためフランクフルト検察と和解した。
事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

この和解について話す権限がないとして匿名を希望した関係者によると、ドイツ銀行は検察に400万ユーロ(約5億1300万円)を支払うことに合意した。
問題となったのは、配当に伴う納税証明書が1人だけでなく複数に発行され、同一の配当について複数の税還付を可能にしていた取引。

ドイツ銀行は検察が捜査対象とした個人の証券保管銀行を務めており、2015年には検察の家宅捜索を受けた。
ドイツ銀行は検察との和解についてコメントを控えた。

この件は検察が先週ドイツ銀行本店などの捜索に踏み切ったマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑とは関係がない。
資金洗浄疑惑の捜査は別の検察が担当している。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-05/PJ9L476K50XW01