返還の対象が歯舞、色丹なのは面積が小さいほかに別の理由があるのではないか。
ロシアの主張では「降伏文書の署名までが戦争」であり、それによると1945年9月2日まで、
となる。ところがソ連軍は国後、色丹の占領に9月4日までかかり、歯舞にいたっては9月5日
である。つまり、ロシアの主張をとるにしても、

北方領土の占領は戦争終結後に行われているのである。