まずソヴィエトの南進が終戦後と言ってる点 国際的には9月2日が終戦の日で、
玉音放送の日が終戦の日というのは、日本だけの主張でどこも認めてくれない。
次に日ソ不可侵条約を破って南進した件については、極東軍事裁判でもすでに
認められている通り、日本の脅威が眼前に迫っている中で、先手に出るのは
国防上仕方がない事と認められている。当時のソヴィエトは逆にドイツから不可侵条約を
破られている経験を持っており、自国防衛の為に仕方が無かった。これは米国も
求める所。
次に北方領土であるが日本は既にサンフランシスコ講和条約で千島の領有権を放棄している。
この放棄した千島の範囲について昭和26年10月19日西村熊雄外務省条約局長が国会
で答弁した通り、国後択捉も含まれているというのが当時の日本の主張である。
次にサンフランシスコ講和条約に当時のソヴィエトは参加してないという点だが、ソヴィエトの
領有権は認めないとは主張でるが、現在日本政府が行っている北方四島が日本固有の領土だと
主張できる理由にはならない。しかも日本政府の四島主張は1855年時点の日魯通好条約まで
遡る物だが、時系列的にソヴィエト南進より前の最も新しい条約はポーツマス条約のはずである。
つまり主張するなら千島全島と南樺太のはずなのに、これも歴史的整合性が全く無い。

以上をもって、ロシアの主張の正しさと日本政府の領土主張の異常性を証明した。