12日午前7時ごろ、東京都千代田区九段北3丁目にある靖国神社の神門前で、新聞紙が燃えるぼやがあった。
警視庁公安部によると、火はすぐに消えたといい、建物に被害はなかった。

公安部は、神社の敷地内に正当な理由なく立ち入ったとして、建造物侵入の疑いで住所不詳、中国国籍の自称公務員、郭紹傑容疑者(55)を現行犯逮捕した。
容疑を認めている。

一緒にいた中国人とみられる女性からも事情を聴いている。この2人が火を付けたとみられる。
神社の関係者が2人の身柄を確保し、警察に引き渡した。

捜査関係者によると、郭容疑者は南京事件に抗議する内容の旗を持っており、公安部が背景を詳しく調べている。
香港メディアは、郭容疑者が尖閣諸島の中国領有権を主張する香港の団体「保釣行動委員会」のメンバーで、13日に旧日本軍の中国・南京占領から81年を迎えることから、抗議活動を行ったと伝えた。

https://www.sanspo.com/geino/news/20181212/tro18121211140006-n1.html