LGBTをはじめとした性的少数者について学ぶ講座が15日、京都府城陽市寺田の市男女共同参画支援センターであった。京都精華大非常勤講師のあかたちかこさん(応用人間科学)が、言葉の定義や当事者が感じる心労などを分かりやすく話した。

 講演では、「L」「G」「B」「T」の文字が表す意味を説明。「T」が表すトランスジェンダーには、「社会的性」「性自認」「身体的性」のいずれかが一致しない人が該当することを紹介した。身体的性は、染色体などの問題で医学的に判断が難しい場合もあるとし、「性別は、みなさんが思うほどきっぱり分かれていない」と話した。

 「L」「G」「B」はいずれも性的指向を表し、急に変えられるものではないことを述べ、「テレビドラマも、人のうわさ話も、異性を愛する前提が世の中にあり、結婚もできない。社会的な不利益が積み重なり、しんどさが生まれる」と強調した。あかたさんは大学で教えるほか、児童自立支援施設での性教育にも携わる。講演は、久世女性会が企画し、市民ら約30人が参加した。

2018年12月16日 11時54分
京都新聞
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