「指をつめる話になる」などと言って建築会社の男性を脅したとして、埼玉県警は17日、
経営コンサルタント会社(東京都江東区)の社長の男(57)を脅迫容疑で書類送検した。
捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、コンサル会社長の男は6月下旬、同社の社内で、埼玉県内の建築会社社長に対し、
「任俠(にんきょう)沙汰になっちゃうかもしんねえぜ」
「この話、最後あんた、指つめる話になるんだから」などと言って脅迫した疑いがある。

 男は建築会社に家屋の建築を発注していたが、その出来や工程に対して不満を持っており、同社と度々やりとりしていたという。

 男の会社は、公益社団法人「警視庁管内特殊暴力防止対策連合会」(特防連)城東地区の会員企業。
特防連は、暴力団や総会屋などの排除を目的に社団法人として約30年前に設立された。
都内の企業が対象。2010年に公益社団法人になり、今年6月までに56地区で有志の2600社以上が会員登録されている。
特防連城東地区は「事実関係を調べている」としている。

 建築会社の社長は取材に「反社会勢力に対抗する組織の人なのに言葉や態度で暴力団をにおわせて威圧され、身の危険を感じていた」と話した。

朝日新聞デジタル 2018年12月17日20時29分
https://www.asahi.com/articles/ASLDK6GVLLDKUTIL05L.html