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医師の働き方改革 勤務間インターバルは9時間で検討
2018年12月17日 19時20分働き方改革

医師の働き方改革をめぐり、仕事を終えてから次の勤務まで一定時間以上休む「勤務間インターバル」の導入を目指す厚生労働省は、休息時間を9時間とする案を示しました。

働き方改革で、一般の労働者には来年度から時間外労働の上限が設けられますが、医師には別の規制を5年遅れで適用することにしています。

厚生労働省は、勤務医の残業時間の上限を年間960時間、月80時間とする方針ですが、医師不足の地域や診療科では当面の間、例外として大幅に緩和する方向で調整しています。

例外を認める代わりの健康確保措置の1つとして、厚生労働省は、仕事を終えてから次の勤務まで一定時間以上の休みを確保する「勤務間インターバル」の導入を目指していて、その休息時間を9時間とする案を17日に開かれた専門家会議で示しました。

残業時間の上限を大幅に緩和する例外的なケースでは、インターバルを義務づける方針です。

また、宿直や手術の際でも連続して勤務できる時間は28時間までとする案も合わせて示されました。

専門家会議では、「インターバルや連続勤務時間の制限を導入すると地域医療に影響が出る」などという意見が上がっていて、今後の調整は難航することも予想されます。

厚生労働省は、来年3月末までに規制の具体的な内容をまとめることにしています。