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突風で建物など被害 気象台が調査 香川 観音寺
2018年12月17日 18時55分気象

17日午前、香川県観音寺市で突風が吹き、建物の屋根が剥がれるなどの被害が出ました。気象台は、現地に調査班を派遣し、突風が起きた状況を調べています。

17日午前11時半ごろ、観音寺市八幡町でインフルエンザなどのワクチンを製造・開発している「阪大微生物病研究会観音寺研究所」の周辺で突風が吹き、消防によりますと、施設の屋根が縦およそ10メートル、横20メートルにわたって剥がれ、敷地内に落ちました。研究所によりますと、当時、敷地内には、およそ400人の職員がいたということですが、けが人はいませんでした。

消防によりますと、このほかにも、研究所の西側にある農業用ハウスでシートが破れるなど、少なくとも10棟以上で被害が確認されたということです。

高松地方気象台は調査班を現地に派遣し、被害の状況や当時の天候などから「竜巻」など、どのような突風が発生したのか調べています。

気象台によりますと当時、観音寺市には発達した積乱雲がかかり1時間に10ミリ程度のやや強い雨が降っていたということです。

高松地方気象台の川上幸則防災管理官は「温かい空気が残っているところに冷たい空気が入ると大気の状態が不安定になり突風が起きやすくなる。発達した雨雲が近づいたら丈夫な建物などに避難してほしい」と話していました。

研究会「事業活動に影響ない」
「阪大微生物病研究会」は、観音寺市でインフルエンザなどのワクチンを製造していて、突風と見られる強い風で被害を受けたのは、製造されたワクチンの品質を確認するための施設の屋根だということです。

研究会の担当者は「警察や消防と協力して被害の確認中で、ワクチンの製造や供給などの事業活動に影響はないみられる。今後、屋根の応急処置をしたうえで具体的な被害や補修方法の確認に努めたい」と話しています。

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