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原油先物 東京市場で9か月ぶりに4万円割れ 景気先行き懸念
2018年12月18日 18時06分

18日の東京市場では、原油の先物価格が値下がりし、およそ9か月ぶりに1キロリットル当たり4万円を下回りました。世界経済の先行きへの懸念が背景です。

東京商品取引所では18日、原油の先物に売り注文が増え、取り引きの中心となる来年5月ものの先物価格は、終値で、17日よりも1410円安い1キロリットル当たり3万9910円となりました。原油先物の終値が4万円を下回るのは、ことし3月以来、およそ9か月ぶりです。

この背景には、このところアメリカや中国、それにヨーロッパで発表される経済指標の内容が市場の予想を下回ることが多く、世界的に景気が減速して原油の需要が減るという懸念が広がっていることがあります。

ニューヨーク原油市場でも17日、国際的な指標となっているWTIの先物価格が、1バレル当たり50ドルを下回っていました。

市場関係者は「中東の産油国は、価格の底上げを図るために来年から減産する方針だが、アメリカで生産量が増えているため、原油価格の下落が続いている。世界的な景気減速への懸念がさらに高まるようなら、一段と価格が下落する可能性もある」としています。