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フィリピン 麻薬取締りで殺害5000人超 激しい非難も方針変えず
2018年12月18日 22時36分

フィリピンの麻薬捜査当局は、ドゥテルテ大統領が麻薬や覚醒剤などの違法薬物の取締りを強化して以降、当局に殺害された人の数が5000人を超えたと発表しました。国内外からの激しい非難にもかかわらず、強硬な取締りが続いていることが浮き彫りになっています。

フィリピンのドゥテルテ大統領は、違法薬物の撲滅を掲げ、捜査対象者を殺害することも辞さない強硬な姿勢で取締りを進めています。

麻薬捜査当局の18日の発表によりますと、ドゥテルテ大統領が就任した翌日のおととし7月1日から先月30日までの2年5か月の間に、当局に殺害された人の数は5050人に上っています。

また、逮捕された人数は16万4000人余りで、この中には、約600人の議員や政府関係者も含まれるということです。

フィリピンの違法薬物捜査は、国内外から「明らかに人権が無視されている」などとして激しい非難を受けていますが、ドゥテルテ大統領は「薬物の問題は国の安全保障上の脅威だ」などと訴えて方針を変えず、強硬な取締りが続いていることが浮き彫りになっています。