ソフトバンクが東証1部上場 調達額は過去最大
2018年12月19日 12時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181219/k10011752401000.html

「ソフトバンクグループ」の子会社で携帯電話事業を手がける「ソフトバンク」は19日、東京証券取引所に株式を上場しました。ソフトバンクグループが市場から調達した額は2兆6000億円余りと、過去最大になります。
ソフトバンクは19日、東京証券取引所1部に上場し、式典では宮内謙社長らが鐘を打って上場を祝いました。

一方、午前9時に始まった取り引きでは、売り出し価格の1500円を下回る1463円で最初の価格がつき、その後も売り注文が増えて午前の終値は1360円となりました。

市場関係者は、上場を控えた今月6日に起きた大規模な通信障害が影響しているほか、政府が、通信機器の調達で、中国の「ファーウェイ」などの製品を事実上、排除する見通しになっていることでファーウェイ製品を使っているソフトバンクの設備投資費用が今後、増えることに懸念が出ていると指摘しています。

今回の上場にあたって親会社のソフトバンクグループは、株式全体の36%余りを売り出し、市場から調達した額は2兆6000億円余りと、昭和62年に上場した「NTT」を上回り、過去最大になりました。

また、最初の価格をもとにしたソフトバンクの時価総額は、7兆35億円で、ことし最大の上場になりました。

ソフトバンクグループは、今回調達した資金を負債の返済やAI=人工知能などの分野の投資に充てていく方針です。