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預け入れ限度額を2倍の2600万円に引き上げへ ゆうちょ銀行
2018年12月19日 19時43分

日本郵政傘下の「ゆうちょ銀行」の貯金の預け入れ限度額が、今の2倍の2600万円に引き上げられる見通しになりました。

関係者によりますと、政府の郵政民営化委員会は、日本郵政が求めてきたゆうちょ銀行の通常貯金の限度額撤廃について、撤廃を見送る一方、今の2倍に引き上げる案を取りまとめる方針を固めました。

具体的には、現在、通常貯金と定期性貯金を合わせて1300万円となっている限度額をそれぞれ1300万円とし、実質的に2600万円とする方向です。

また、引き上げにあたっては、日本郵政が保有するゆうちょ銀行とかんぽ生命の株式の一部を今後、売却することを条件とする見通しです。

郵政民営化委員会は、近く、この案を正式に取りまとめる見通しで、これを受けて、総務省や金融庁は早ければ来年春をめどに必要な政令の改正を目指す方針です。

限度額をめぐって、日本郵政は利用者の利便性を高めたいとして撤廃を求めていましたが、銀行業界は事業の圧迫につながるなどとして反対し、調整が続いていました。

引き上げが実現すれば、全国に郵便局を通じた営業網をもつゆうちょ銀行が、より有利に事業を進められるようになり、今後、日本郵政には利用の減少が続く主力の郵便事業を含めたグループ全体の収益の改善が一層求められることになります。