2018年12月20日 11時55分
 日本航空は20日、飛行機に乗務予定だった乗員から基準値を超えるアルコールが検出されたことを明らかにした。同日午後、詳細を公表するとしている。

日航では10月、ロンドン発羽田行きの便に乗務予定だった元副操縦士(42)(懲戒解雇)から現地の法令で定める基準値の10倍超のアルコールが検出され、英警察当局に逮捕される事件が発生。ロンドンの裁判所から禁錮10月の判決を言い渡された。元副操縦士は日航の乗務前検査では検知器を不正に操作し、同乗の機長2人も相互確認を怠っていた。

 国内航空会社では他にも10月以降、全日空グループのANAウイングスやスカイマーク、日本エアコミューターで、パイロットの飲酒を原因とする運航便の遅延が相次いで起きた。

 また、日航と全日空では検知器を使った検査を行わずに乗務したケースが過去1年あまりの間に少なくとも計500件前後あったことも発覚した。

 日航は一連の不祥事を受け、乗務前24時間以内や滞在先での飲酒禁止のほか、不正をしにくい新型の検知器を増やすなどの対策を進めていた。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20181220-OYT1T50111.html