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プーチン大統領「世界を破滅に」米の核政策を非難
2018年12月21日 6時10分

ロシアのプーチン大統領は、アメリカのトランプ政権が米ロの核軍縮を定めたふたつの条約にいずれも否定的な姿勢を示していることについて、「世界を破滅に導きかねない」と非難しました。

ロシアのプーチン大統領が20日、内外のメディアを集めて開いた記者会見では、アメリカのトランプ政権がINF=中距離核ミサイルの全廃条約を破棄する方針を示し、2021年に期限が切れる核軍縮条約「新START」の延長に関する協議にも応じていないことについて質問が相次ぎました。

これについてプーチン大統領は「アメリカは条約に関心がなく、必要とも思っていない。それならばロシアはみずから安全を確保するまでだ」と述べ、対抗措置を取る考えを改めて示しました。

そのうえでトランプ政権が核軍縮に否定的な姿勢を示すことで、「核兵器を使用するハードルは下がる傾向にある」と指摘し、「ハードルの低下は世界を核による破滅に導きかねない。人類にとって大きな脅威の1つだ」と非難しました。

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