京都市の定める屋外広告物条例に違反するなどとして今年5月に規制された京都大の立て看板(タテカン)をモチーフにしたスマートフォン向けの無料ゲームが、SNSで注目を集めている。プレーヤーはタテカンを守る主人公を操作し撤去を巡る攻防を体験できる内容で、ツイッター上では「制作者のタテカン愛すごい」「普通にゲームとして面白い」と、11月の公開直後から早くも話題となっている。ゲームを開発したのは「夜更けのぼっち旅団」を名乗る団体。ちょっと危険な匂いのするネーミングセンスが、好奇心をかき立てる。「顔出しNG、匿名」を条件に、メンバーの代表という男性が京都新聞社の取材に応じた。果たして彼らの目的は−。

■記者もプレイ、武器を手に奮闘もタテカンは…

 「京大正門前が寂しかったので、タテカン防衛を楽しめるゲームを作りました。タテカン防衛したいけど、身近に守れる立て看がないあなたにぴったりのゲームとなっております」。インターネットで「タテカン防衛」と入力して検索すると、夜更けのぼっち旅団を名乗るツイッターアカウントのつぶやきがヒットした。ゲームのタイトルは「それはお前がやるんだよ」。すでに撤去されたが、以前に京大周辺に実在したタテカンにちなむ。

 取材に先立ち、記者も何度かプレイしてみた。スマートフォンの画面に表示されたスタートボタンを押すと、懐かしい感じのサウンドが流れ始める。ゲームの舞台は「京宮大学」。石垣の雰囲気や門の造り、背景の時計台やクスノキと思われる樹木など、東一条通から見た京大吉田キャンパスそのままだ。

 しばらくすると、タテカンを撤去しようとする「敵」が次々に襲いかかってきた。こちらも「武器」を手に懸命に戦うが多勢に無勢。激しい攻防の末、無念にもタテカンは撤去された。ゲーム・オーバー。

 簡単そうに見えて、やってみると結構難しい。プレイ時間に応じて得られる「当局ホイホイ」「倒れるタテカン」などのアイテムが攻略の鍵になっているようだ。

 キャラクターのデザインや背景も凝った作りで、完成度が高い。素人目で見ても相当な手間がかかっている。開発した夜更けのぼっち旅団とはいったい何者なのか。

https://www.kyoto-np.co.jp/picture/2018/12/2018122013430420181220tatekan_450.jpg

※長いので続きはソースで
京都新聞 2018年12月20日 15時30分
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181220000094