外国人投資家のイタリア債売り越しが今年、欧州債務危機のさなかだった2012年以降で最大になっている。

欧州中央銀行(ECB)が20日公表したデータによると、海外勢は10月にイタリア国債と短期証券38億6000万ユーロ(約4900億円)相当を売り越し。1−10月の累計では500億ユーロに達した。これは2012年の550億ユーロ以来の高水準。

ポピュリスト政権の誕生と予算を巡る欧州連合(EU)との対立の中でイタリア債は売られてきた。今月は回復しつつあり予算問題は今週決着したが、一部の大手機関投資家はまだ敬遠している。

合計で2兆ドル(約223兆円)を運用するアライアンスバーンスタイン、アバディーン・スタンダード・インベストメンツ、アクサ・インベストメント・マネジャーズの3社は、ユーロ圏でトップクラスの利回りでも、リセッション(景気後退)や選挙、銀行危機の可能性を含むリスクに照らして十分ではないと考えている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-21/PK2QIT6TTDS701?srnd=cojp-v2