米中対立が激しくなる中、中国は米国を攻撃できる核戦力の強化を急いでいる。
米メディアによると、中国は新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「巨浪3」の試射に成功したもようだ。
中国近海から発射しても米本土のほぼ全域に達する射程の可能性があり、大きな脅威となる。

米ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は18日、複数の国防総省当局者の話として、中国が11月下旬、新型SLBMの試射を行ったと報じた。
米情報機関が衛星でミサイルの発射を探知していた。当局者は中国が試射に成功したとみている。

中国は公式に認めていないが、中国の海事当局は、この時期、遼寧省大連沖に軍事演習の目的で航行禁止区域を設定していた。

巨浪3は、実戦配備の準備が進む迎撃困難な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」が基になっているとされる。
巨浪3の実戦配備は2020年代と予想され、最大射程は東風41と同様に1万2000キロ以上になるという分析が多い。

また、巨浪3は最大で10発の弾頭を搭載できると推定。
実戦配備済みの「巨浪2」の射程は7000〜8000キロ、弾頭の搭載数も少ないとみられ、巨浪3の導入により核抑止力は大幅に向上することになる。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018122105654&;g=int