10階建て建物で耐震性能実験

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181221/2020002680.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

最新の耐震技術に関する世界最大規模とされる実験が三木市で行われ、
10階建ての鉄筋コンクリートの建物を特殊な装置で揺らして、その性能を確かめました。

この実験は、三木市にある防災科学技術研究所の実験施設「Eーディフェンス」で行われました。
用意されたのは、高さ約27メートル、重さ約930トンもある10階建ての鉄筋コンクリートの建物です。

実験では、建物本体と基礎となるコンクリートの間に、揺れの大きさにあわせて動く
鋳鉄製の板を設置し、阪神・淡路大震災の際に神戸市で観測された震度6強の揺れを特殊な装置で再現しました。

その結果、この「基礎すべり構法」と呼ばれる技術を使った建物では、
揺れを本体に伝えにくくすることで衝撃を弱めることができたということです。
研究所が3年前、「基礎すべり構法」を使わない同じ規模の建物で実験したときに比べると、
柱や壁などの損傷の程度が2分の1から3分の2程度に抑えられたということです。

研究所は今後、さらに研究を続けて、建物の損傷を少なくできる技術の開発を目指すとしています。

防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センターの梶原浩一センター長は
「基礎すべり構法は通常の免震装置に比べると4分の1以下の費用で可能だ。
集合住宅などに住む人が被災後も継続して暮らせるような技術の開発を進めたい」
と話していました。

12/21 18:18