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インドネシア津波 山体崩壊で発生か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181226/k10011759701000.html

今月22日に津波が発生したインドネシアのスンダ海峡では、海峡にある火山島の地形が大きく変化し、山が大規模に崩れる山体崩壊が起きた可能性があることが、衛星のデータの解析で分かりました。
専門家は「山体崩壊で大量の土砂が海に流れ込み、津波を引き起こした可能性を示している」と指摘しています。

今月22日にインドネシアのジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡で発生した津波について、現地の防災当局は、海峡にあるクラカタウ島の火山活動に伴う地すべりなどで津波が発生したと見ています。

クラカタウ島について日本の国土地理院は、地球観測衛星「だいち2号」が24日観測したデータを、ことし8月のものと比較して地形の変化を分析しました。

その結果、島の南西部分で地形の大きな変化が確認され、海岸線が不鮮明になっているほか、火口があったと見られる場所も見当たらないことから、山が大規模に崩れる山体崩壊が起きた可能性があることが分かりました。

火山活動に詳しい東京大学の藤井敏嗣名誉教授は「山体崩壊で大量の土砂が海に流れ込み、津波を引き起こした可能性を示す結果だ。
クラカタウ島の火山は、この100年ほどで急速に山ができた経緯があり、崩れやすい状態だったのではないか。今後も噴火活動が続けば、さらに津波が発生するおそれもあり、引き続き警戒が必要だ」と指摘しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181226/K10011759701_1812260035_1812260427_01_02.jpg