日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者の特別背任事件で、日産側からおよそ16億円が振り込まれたサウジアラビア人実業家が経営する会社について、活動実態が日産に全く報告されていなかったことがわかった。

ゴーン容疑者は、日産に付け替えた投資の権利を自らの資産管理会社に戻す際に協力した、知人のサウジアラビア人実業家の会社に日産の子会社からおよそ16億円振り込ませた疑いがもたれている。

この16億円について、関係者に対してゴーン容疑者は「サウジアラビアの日産販売店であったトラブル処理などについての業務委託料だ」などと説明している。

一方で、別の関係者によるとこのサウジアラビア人実業家の会社について、活動実態が日産に全く報告されていなかったことがわかった。

特捜部は、サウジアラビア人実業家の会社に日産に関連する活動実態はなく、振り込まれたおよそ16億円は日産にとって不必要な費用だったとみて実態解明を進めている。

一方、側近のケリー被告は25日夜、勾留先の東京拘置所から保釈された。現在は、持病の治療のために茨城県内の病院に入院しているとみられる。

ソース/YAHOO!ニュース(NNN)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20181226-00000012-nnn-soci