さらに東電の言い分には数々の矛盾点がある。

例えば津波が高さ5.5メートルの防潮堤を乗り越えている写真が提出されているが、
東電の主張する時間の波高計のデータをみると、平均4.5メートル程度しかないのだ。

さらに最初に原発に押し寄せた津波の到達時間についても矛盾が露呈した。

東電の主張通り計算すると、普通の津波なら2分程度かかるところをなんと1分足らずで到達してしまうことになった。

東電は、昨年12月に提出した政府への第1回進捗(しんちょく)報告で、原発敷地内への津波の到達時間を発表したが
伊東弁護士は

「これでは広大な敷地のどこに到達したのかさえ分からない。
1号機への到達時刻を記した上で、その根拠を示さなければ『津波で全電源喪失』した証拠にはなり得ない」と指摘。

この論文に対し、東電広報部は「それはそれとしても自社の調査では、原因は津波によると結論づけているので」としている。

この地方裁判官はこの東電の無責任極まりない
責任逃れのためのアリバイ工作を
許してはならないはずだ。

伊東弁護士は本来なら「電源喪失の原因が津波でなければ、地震の揺れなのか、機器に問題があったのか究明抜きに
電源喪失の対策は取れず、再稼働の基準すらも設けられないはずだとした。

原子力規制委員会は
東電のすべての主張をうのみにせず、一応は独自調査をやるべきかもしれない」と話しているにとどめている。

フクイチ原発事故の裁判はまだ続いているが

⇒安倍晋三は再稼働を容認へ