【ソウル時事】海上自衛隊のP1哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた問題で、韓国国防省は4日、日本の主張に反論するために作成した動画を公開した。

 同省報道官は日本に対し、「事実歪曲(わいきょく)」の中止と「低空飛行」への謝罪を重ねて要求した。

 韓国国防省は公開動画で、日本の防衛省公表の映像などを利用し、字幕で「なぜ哨戒機は低空飛行したのか」などと疑問を呈した。韓国側が本格的な反論に踏み切ったことで、日本との対立がさらに深まるのは必至だ。

 公開動画には、韓国海洋警察が哨戒機が飛行する様子を撮影した映像が含まれている。

 韓国国防省は2日、「わが国の艦艇は哨戒機に(火器管制用)追跡レーダー(STIR)を照射しなかった」と改めて照射を否定。「哨戒機は人道的な救助活動中だったわが国の艦艇に対し、威嚇的な低空飛行をした」として、謝罪を要求した。

 また、韓国政府は3日開いた国家安全保障会議(NSC)常任委員会で、「哨戒機が低高度で接近飛行した事件」を論議、「正確な事実関係に基づき、必要な措置を講じる」ことを決めた。

 韓国紙は、知日派の李洛淵首相が2日に開かれた新年初の内部会議で、レーダー照射問題などに関し、積極的対応を指示したと伝えている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190104-00000056-jij-kr


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