群れで越冬するスズメの姿が、和歌山県紀南地方の農地や町中で見られる。紀南では普通に出合えるスズメだが、全国的には減少傾向といわれる。

 日本野鳥の会県支部会員によると、集団で越冬するのは若い個体がメインだという。繁殖シーズン終盤の5、6月から集まり始め、年末ごろにピークを迎える。数千羽になる場合もあるようだ。

 その後は死んだり、猛禽(もうきん)類に襲われたりして数をどんどん減らし、群れから分かれたペアが縄張りを持つようになるという。

 上富田町の農地では、数百羽の群れが積み上げられた枝などをねぐらに使っている。仲良く稲のひこばえをついばんでいるが、何かの音に驚くと、一目散にねぐらへと逃げ戻っていく。
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