毎日新聞 2019年1月5日 10時28分(最終更新 1月5日 10時28分) 
鹿児島県・奄美大島の山中で真っ赤なイチゴのような花のユワンツチトリモチが開花し、薄暗い森の中でひときわ目を引いている。

 ツチトリモチ科の植物で、ツバキ科の樹木であるイジュなどの根に寄生する。同島中南部の大和(やまと)、宇検(うけん)両村にまたがる奄美群島の最高峰、湯湾(ゆわん)岳(694メートル)周辺に自生し、名前の由来にもなっている。

 小さな無数の花が集まり2〜5センチの花穂(かすい)をつくり、落ち葉の間から姿を現している。同島の固有種と見られていたが、近年の研究ではヤクシマツチトリモチと同種と考えられている。【神田和明】

https://mainichi.jp/articles/20190105/k00/00m/040/037000c
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