1/8(火) 10:44配信
デーリー東北新聞社

 青森県八戸市売市の長根リンクで2日に市内在住の60代の女性が滑走中に転倒して頭を打ち、搬送先の病院で死亡したことが7日、市への取材で分かった。女性は事故当時、スケート場の職員に「子どもに追突された」などと説明しており、八戸署が利用者に情報提供を呼び掛けるなどして当時の状況を調べている。

 市や同リンクの指定管理者のエスプロモによると、2日午後1時10分ごろ、リンクを巡回していた職員が「転んで頭を打った人がいる」と一般利用者から通報を受け、駆け付けたところ、女性が第3コーナー付近のベンチに座っていた。女性は、同コーナー付近で背後から来た子どもが自分にぶつかり、転倒したという趣旨の説明をしたという。

 女性は車いすに乗せられ医務室に運ばれた。毛糸の帽子をかぶっており、運ばれた直後は意識もはっきりしていたが、「頭が痛い」などと話し、徐々に体に力が入らなくなったため、女性の家族からの依頼で救急車を要請。市内の病院に運ばれた。同日午後8時半ごろ、同署から市側に女性が亡くなったと連絡があったという。

 エスプロモによると、1969年のオープン以来、同リンクで起きた事故で死者が出たのは初めて。事故当日は約300人が利用しており、職員が2、3人でリンクを巡回していた。

 市は当時の管理体制について「問題はない」としている。エスプロモは事故を受け、滑走時に帽子と手袋を着用することや危険な滑走をしないことなどをアナウンスで強く呼び掛けている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190108-00010000-dtohoku-l02