http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190108/k10011770941000.html
1月8日 14時23分
「清酒発祥の地」と伝えられる奈良市の寺で、室町時代と同じ手法で酒をつくる作業が8日から始まりました。
奈良市の正暦寺は室町時代に酒のもととなる「酒母」を使って酒造りを始めた場所とされ、「清酒発祥の地」と伝えられています。

寺や地元の酒造会社では当時と同じ手法での酒造りを20年前から行っていて、8日はおよそ20人が参加して「酒母」をつくる作業を始めました。

はじめに寺の近くでくんだ乳酸菌を含むわき水を温めてタンクに張り、およそ400キロの米を袋に小分けにして浸しました。

米はおよそ30度に保った水の中に4日間ほど置いたあと蒸し上げ、水とこうじを混ぜて発酵させると「酒母」ができあがります。

県内の8つの酒造会社がそれぞれ「酒母」を持ち帰って酒を仕込み、3月下旬には新酒が完成するということです。