【ソウル=岡部雄二郎】韓国の文在寅ムンジェイン大統領は10日、ソウルの大統領府で年頭の記者会見を開いた。韓国人元徴用工への賠償を新日鉄住金に命じた昨年10月の韓国大法院(最高裁)判決について、「司法の判決を韓国政府は尊重しなければならない」と述べた。

 文氏は「日本も、不満はあっても、基本的にはどうしようもないという認識を持たなければいけない」と述べ、判決を尊重した上で日韓両政府が対応を検討すべきとの考えを示した。

 一方、昨年6月に続く2回目の米朝首脳会談については、「遠くない時期」に実現するとの見通しを示した。米朝協議は、具体的な非核化措置とこれに対する見返りを巡って行き詰まっているが、「立場の違いは首脳会談を通じて解消されるだろう」と語った。

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2019年01月10日 12時00分
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