イノシシ、鼻を水面に上げて懸命に泳ぐ
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ことしの干支はイノシシ、そのイノシシが泳ぐ姿です。

こちらは黒部市の宇奈月ダムです。

ダム湖を悠然と泳ぐイノシシの姿がこのほど撮影されました。

エメラルドグリーンの湖面に浮かぶ姿。イノシシです。

鼻を水面に上げて懸命に泳いでいます。

この映像は先月26日、黒部市の宇奈月ダムのダム湖である、うなづき湖で、県自然博物館ねいの里の赤座久明さんがニホンザルの生息調査中に偶然見つけて撮影しました。

イノシシは体長1メートルほど、口元にキバがあることから、オスの成獣とみられます。

ダム湖の右岸から左岸へ、およそ350メートルを泳いで渡り切りました。

イノシシは、海を泳ぐことが知られていますが、このようなダム湖で泳ぐ姿が目撃されるのは珍しいということです。

赤座久明さん「こんな寒い時期にあんな山岳地帯のダムを泳いで渡るというのは、私は初めて(見た)聞いたこともなかったのでびっくりしたが」「整然と上がってきてエサを探るようなことをやって藪の中に消えていく様子を見ると我々がいままで見なかっただけでイノシシにしてみたら日常活動の一部ではないかと思う」

農作物を荒らす害獣として駆除の対象にもなるイノシシですが、赤座さんは、泳ぐ姿を興味深く見たと言います。

赤座さん「あんな山奥だと荒らす畑もないし森の中でエサを求めながら精いっぱい生きているんだなと」

泳ぐイノシシの映像は、今後、ねいの里の展示室で上映するということです。

2019/01/10 18:11
KNBニュース
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