そう、気の弱い女性はその地名を聞いただけで卒倒してしまうといわれるあの茨城。
茨城へ行く方法はただ一つ。埼玉のどんづまリ奥秩父から常磐線と呼ばれるローカル線に乗って無人の荒野を三日三晩行きます。
すると、目の前に人が住んでいるとは思えないほど荒廃しきった街並みが現れます。
これが茨城の県庁所在地「水戸市」です。
人口1000人にも満たないこの寒村がなぜ「市」になったのか、日本の地理七不思議とされています。
一説には国土地理院へ莫大な賄賂が贈られたともいわれていますが、それはありません。茨城県は大変に貧乏だからです。
なぜこんなにも貧乏なのかというと…
茨城では納豆しか産出しないのです。
昔から米などを育てようと試みられてきましたが余りにもやせた土壌でうまくいかず、
なぜかよく育つ大豆からかろうじて納豆を作り出すことに成功したのです。
茨城の原住民は一日に一度、水と納豆の食事をとりますが、中にはそれにあきたらない者もいて
「おらは死ぬまでに一度でいいから、白いマンマにしょうゆをかけて食ってみたいんだべっちゃ!」と…
そういう連中が、埼玉に出稼ぎに来て一日五十銭の日当をもらっているのです。