東日本大震災7年10か月 今も211人不明の南三陸町で捜索
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NHK 2019年1月11日 12時33分
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東日本大震災の発生から1月11日で7年10か月です。宮城県南三陸町の海岸では今も行方不明になっている人たちの捜索が行われました。

南三陸町志津川の袖浜地区の海岸には午前9時すぎに警察官6人が集まり、海に向かって黙とうしたあと捜索を始めました。

6人は海岸の砂利や石を熊手や手でかき分けながら、行方不明になっている人たちの手がかりがないか探していました。

警察によりますと、この場所は足場が悪いことからこれまで捜索が行われたことはなく、11日が初めてだということです。

宮城県によりますと、県内では震災の津波で今も1221人の行方が分かっておらず、このうち南三陸町では依然211人が行方不明となっています。

一方で、時間の経過に加え、防潮堤の整備によって手がかりは年々見つかりにくくなっていて、11日捜索が行われた場所も現在工事が行われている防潮堤が完成すると捜索が難しくなります。

南三陸警察署の千葉茂地域課長は「復興にともない捜索できる場所が限られてくるが家族の帰りを待ち続ける人のためにも続けていきたい」と話していました。