ひき逃げ被害者救命の男性表彰

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20190111/2010002707.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

先月、京都市伏見区で車にひき逃げされて路上に倒れていた高齢の女性に
心臓マッサージをするなどして助けた男性に、11日、警察から感謝状がおくられました。

感謝状がおくられたのは京田辺市の会社員、中吉賢一さんです。
中吉さんは先月15日の未明、伏見区で起きたひき逃げ事件の発生直後に現場を通りかかり、
周りにいた人に119番通報を指示するとともに警察官や救急隊が駆けつけるまで
被害に遭った当時82歳の女性に心臓マッサージを続けました。

女性は胸の骨を折るなどの大けがをして、当初、意識がありませんでしたが、
病院での治療の結果、15日後には意識を回復したということです。

11日は南警察署で、棚上達夫署長から中吉さんに感謝状が手渡されました。
中吉さんは1年ほど前、職場で同僚が亡くなる現場に居合わせ、もっと何かできたのではという思いから
消防署で救命講習を受けていたということです。
中吉さんは、
「講習で、『心臓マッサージをすれば無駄にはならない』と教えられたので、必死でやっていました。
『意識が戻った』と聞いて良かったと思いました。今回のようなことがなければいいですが、
また目撃したら皆さんと力を合わせて助けたいと思います」
と話していました。

【緊急救命の正しいやり方】
道路などで倒れている人がいた場合どう対応したらよいのか、京都市南消防署消防課の宮田二郎課長補佐に聞きました。
宮田課長補佐によりますと、ほかの車が来ないかなど周りの安全を確認したうえで、
倒れている人に近づき、両肩をたたいたり声をかけたりして反応をみるのが第一歩だといいます。

反応がなければ周囲に助けを求め、119番通報とAEDの確保を指示します。
そして倒れた人の胸とお腹を横から見て呼吸による上下運動があるかを10秒以内に確かめます。
上下運動がなければ、心臓マッサージを行います。

倒れている人の胸の中心部分に両手を重ね、肘をまっすぐ伸ばし、自分の肩のラインが
倒れている人の胸骨の真上にくる位置から1分間に100回程度のペースで、押していきます。
胸が5センチへこむくらいのかなりの強さで押す必要があるので、体重をかけていかなければなりません。
▼みぞおちや左胸ではなく胸の中心部を押すこと。
▼押す度に手を離すと圧迫点が変わってしまうので、手を触れたままで押し続けるのが大切だということです。
宮田課長補佐は、
「『自分の家族が倒れている』と思って胸を押してあげることが一番大切だと思います。
消防も講習を行っているので、一度受けてもらえたら自信がつくと思います」
と話していました。

01/11 17:39