2019年1月12日 7時42分
産経新聞

 龍谷大経営学部で、一部の学生が少人数制の専門演習(ゼミ)を受講できない「未ゼミ」問題を解決するよう要望したのに、適切に対応されなかったとして、同学部の李洙任(リー・スーイム)教授(65)が11日、学校法人龍谷大学(京都市)や同学部長らを相手取り、165万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。

 訴状などによると、経営学部では2年生からゼミを開講しているが、平成26年ごろから教員不足などを理由に開講数は年々減少。一部の学生が希望しても履修できない問題が生じているという。29年10月には、同学部の学生ら有志が、京都弁護士会に人権救済の申し立てを行った。

 李教授は、希望する全ての教員がゼミを担当できるようにすることなどを求めたが、学部長らは不合理な説明を繰り返し、ゼミの開講を拒否し続けたと主張している。

 提訴後、京都市内で会見した李教授は「学生たちがゼミを履修できないまま卒業していくのを食い止めるために提訴に至った」と話した。龍谷大は「訴状を確認していないので、現時点でのコメントは差し控える」としている。

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