2017年08月18日(金)19時30分
https://www.newsweekjapan.jp/tsuchiya/2017/08/post-22.php
ハリス司令官はかねてからクロスドメイン攻撃の可能性を指摘している。
従来の陸、海、空という三つの作戦領域に加えて、第四の作戦領域が宇宙、
第五の作戦領域がサイバースペースであることはすでに広く知られている。
それに加えて未来の戦争はクロスドメイン(領域横断)になる。

つまり、陸軍対陸軍、海軍対海軍、空軍対空軍という戦いはもはや成り立たない。

陸軍の会議で講演したハリス司令官は、「例えば、陸軍が、船を沈め、人工衛星を無力化し、
ミサイルを打ち落とし、部隊を指揮統制する能力をハックしたり、妨害したりできなければならない」
と言っている。つまり、陸軍の敵は陸軍ではなく、敵の海軍であり、空軍であり、宇宙軍であり、
サイバー軍なのである。軍種を超えた戦闘が未来の戦争になる。

そして、「今や、世界の出来事は、特にここインド・アジア太平洋において、クロスドメイン能力を
開発することが喫緊の課題であることを強調していると思う」とも指摘している。

https://www.newsweekjapan.jp/tsuchiya/2017/08/post-22_2.php

米国の問題は、開かれた社会であるが故に、相当数の北朝鮮のエージェントが米国内にいるかもしれない
という点である。米国社会で普通に暮らしている北朝鮮のスリーパー・エージェントが
重要インフラストラクチャに対するサイバー攻撃や物理的攻撃を開始し、たとえば人工衛星の
地上基地局が不能になる可能性もある。