アサヒ飲料は、2020年春から主力の「カルピスウォーター」などの生産能力を引き上げる方針を固めた。約90億円をかけて群馬工場(群馬県館林市)の生産ラインを増設する。健康志向の高まりによる乳性・乳酸菌飲料の需要増に対応する。

 群馬工場は1972年に操業を開始し、「カルピスウォーター」や「三ツ矢サイダー」「バヤリース」などを生産している。

 約50億円をかけてラインを増やし、年間の生産能力を1・3倍の約3900万箱に引き上げる。製造タンクや配管などの更新にも約40億円を投資する。増産に対応するため、4月から新たに従業員25人の雇用も計画する。

 カルピスは1919年に発売され、今年ちょうど100周年を迎える。他の工場での生産分も含めた2018年の販売数量は約4263万箱と、3年前に比べて約26%増えた。アサヒ飲料は、カルピスをはじめとする乳性・乳酸菌飲料の販売は今後も伸びるとみて、増産体制を整える。

読売新聞 2019年1月14日 09時57分
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190114-OYT1T50014.html‬;