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不適切な手法で統計調査 隠蔽目的でマニュアルから削除か
2019年1月17日 4時30分厚労省不適切調査

厚生労働省が賃金や労働時間に関する調査を不適切な手法で行っていた問題で担当部署のマニュアルから、その手法を認める記述が4年前に削除されていたことが分かりました。その後も調査手法は是正されなかったことから隠蔽目的で削除した可能性があり、厚生労働省は詳しいいきさつを調べています。

賃金や労働時間に関する厚生労働省の調査「毎月勤労統計調査」をめぐっては、大規模な事業所のすべてを調査対象とするべきなのに東京都内では一部の事業所しか調べていなかったことが明らかになっています。

不適切な手法は平成16年から始まりましたが、担当部署の当時のマニュアルに「大規模事業所が集中している東京都ではすべての事業所を調査しなくても精度が確保できる」とその手法を認める記述がありました。

このマニュアルは数年おきに見直され、都道府県にも示されていましたが関係者によりますと、4年前の平成27年のマニュアルからはこうした記述が削除されていたということです。

その後も調査手法は是正されなかったことから不適切であることを認識して隠蔽目的で削除した可能性があり厚生労働省は詳しいいきさつを調べています。