国内最大の冬季射撃訓練、北海道で 陸自第7師団


 陸上自衛隊第7師団(北海道千歳市)の総合戦闘射撃訓練が
北海道大演習場(恵庭市、千歳市など)が11日から9日間にわたって
行われている。17日の報道公開では、第73戦車連隊が90式戦車など
110両、360人が参加、嵐のような大荒れの天気の中、雪煙をあげながら
迫力のある実弾戦闘訓練を繰り広げた。

 毎年行われ、冬季の実弾射撃訓練としては国内最大。9日間で第7偵察隊、
第71戦車連隊、第11普通科連隊など総勢1800人、車両500両が
参加した。

 訓練は、敵の空からの攻撃を避けるために、山林の中に戦車などの車両を
隠して夜中に行軍。前線となる射撃場では地雷を除去しながら戦車や攻撃、
敵を撃破するという想定。

 この日、射撃場はマイナス9度。吹雪と突風で、何度も待機しなければ
ならなかった。

 今年の特徴は、シナリオではなく、敵に見立てた標的が無作為に登場。
一定の時間内に撃破できなかった場合、攻撃側も損害を被り、戦闘不能と
認定される。同師団司令部は「総合的な火力攻撃力を高めるため、
より実戦的な訓練を行うことにした」としている。


産経新聞(2019.1.17 18:25)
https://www.sankei.com/politics/news/190117/plt1901170021-n1.html

総合戦闘射撃訓練で攻撃のために準備する陸上自衛隊第7師団の90式戦車=
17日午前、北海道恵庭市の北海道大演習場(桐山弘太撮影)
https://www.sankei.com/images/news/190117/plt1901170021-p1.jpg