七百六十二ミリの特殊狭軌(ナローゲージ)で知られる四日市あすなろう鉄道は、二十八日から床の一部にガラスをはめ込んだシースルー列車を走らせる。通勤・通学の朝の時間帯を含め毎日十三〜六十七本運行され、四日市市公共交通推進室によると、通勤・通学列車によるシースルーは全国的に珍しいという。

 ガラスは縦六十七センチ、幅十六センチで、三枚が並んでいる。三両編成のうち、内部・西日野方面の先頭車両の後部の床を活用。枕木や軌道の床、列車の車輪が動く様子を間近に見ることができる。ダイヤは日によって異なり、今月のみ市ホームページで公開する。二十八日は午前七時十二分の内部発四日市行きで出発する。

 四日市あすなろう鉄道を運営する市は、二〇一五年から順に車両を更新しており、最後の更新としてシースルー車両を導入。十五日に会見した森智広市長は「これを機会に乗ってもらい、乗り心地の良さを知ってもらえれば」とPRした。列車には市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」のイラストが入ったヘッドマークを付ける。

 四日市駅と内部駅の窓口では、当日使用の「1dayフリーきっぷ」を見せると、シースルー列車乗車証明証を発行する。先着計百人。

中日新聞 2019年1月16日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190116/CK2019011602000029.html?fbclid=IwAR2D3V4gVCsnSjYLlvy0NRqg69_26DBkFZRPUiTL8fnndBejawGm4z28AQA