https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190118-00010000-doshin-life

70人程度を雇用予定

時計台記念病院などを運営する社会医療法人社団カレスサッポロ(札幌)は10月、
60歳以上の女性を主な対象にした「職場付き」賃貸マンションを札幌市中央区に着工する。
ドラッグストア大手のツルハ(札幌)と協力し、マンション建物内にパン工場を設け、
希望する入居者には働く場所を提供する仕組み。人手不足の中でも就労率が低い
高齢女性の労働力を生かすユニークな試みとして注目されそうだ。

カレスサッポロが保有する北4西18の土地に建設。建物名は「カレスプレミアムガーデン北円山」(地上7階建て)
で2021年4月に完成予定。建設費は40億円弱の見込みだ。5〜7階に、60歳以上の女性を主な入居対象とした
1〜2人用の39戸を設ける。

建物2階にパン工場を併設し、入居者を中心に製造担当の50人程度を雇用。
1階に入居するツルハの店舗などで販売する。店舗でもレジ担当などに20人程度を雇用する予定で、
いずれもフレックス制勤務で入居者が好きな時間に働けるようにする。

就労率低い層「医・職・住の隣接で後押し」

ビル3、4階にはカレスサッポロ運営のクリニックやリハビリセンターなどが入居する。
内科や婦人科、小児科など女性医師が運営するクリニックは、日中は外来患者の診察にあたるほか、
当直者などが入居者の健康管理にもあたる。

全国の65歳以上の女性就業率は17・9%(2018年11月現在)で、若年層だけでなく同年代の男性(33・6%)も大きく下回る。
「70歳を超えても働きたいと考える女性は多い。医・職・住を隣接させ、後押ししたい」(カレスサッポロの大城辰美理事長)
としており、仕事の場を提供することで自立を支える新たな仕組みを目指す。


建設する「カレスプレミアムガーデン北円山」の完成予想図(カレスサッポロ提供)
https://lpt.c.yimg.jp/im_sigg7NW63rOEnFTf9PtcDm_8Iw---x900-y487-q90-exp3h-pril/amd/20190118-00010000-doshin-000-view.jpg