海上で発生した事件・事故を通報する「118番」で、第3管区海上保安本部(横浜市)に昨年寄せられた電話のうち、99・6%が間違い電話やいたずら電話だった。
118番は2000年に導入されたが、110番や119番と間違えてかけてくるケースがいまだに多く、同保安本部は「間違い電話などに対応していると、本当に救助を求めている人を救えない場合があるので、正しくかけてほしい」と呼びかけている。

 同保安本部によると、2018年に受け付けた118番は17万766件(前年比1万7779件増)で、全国の11管区中で最も多かった。
このうち17万122件(同1万7724件増)が間違い電話やいたずら電話などだった。魚が釣れるポイントを尋ねてきたり、電話の最後に「ウソだよ」などとからかいの言葉をかけてきたりする電話もあった。
過去には、航空機や巡視船を出動させた後に虚偽だと判明したケースもあり、通報者を偽計業務妨害容疑で摘発したという。

 一方、海難や人身事故、情報提供など有効な118番は644件(同55件増)。昨年12月、横浜市金沢区の福浦沖で旅客船が養殖網に乗り上げる事故が起きた際は、船長が迅速に118番し、乗員乗客23人全員が無事に救助された。

「118番」の99・6%、間違いやいたずら
2019年1月20日 10時27分 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190120-OYT1T50019.html