https://www.jiji.com/sp/article?k=2019012000516&;g=spo

竹田会長、一貫して潔白主張=仏当局の文書入手−AFP
2019年01月20日22時02分

 2020年東京五輪・パラリンピック招致に絡む贈賄疑惑でフランス司法当局の捜査対象となっている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が、昨年12月にパリで行われた聴取に対し、一貫して自身の潔白を主張したことが20日、分かった。フランスのAFP通信が、当局から文書を入手したとして報じた。

 この問題では、東京五輪招致委員会からシンガポールのコンサルタント会社「ブラック・タイディングズ(BT)」に支払われた約2億2000万円の流れが焦点となっている。AFP電によると、竹田会長は「BT社との契約は適切な手順で結ばれた」と述べて贈賄の意図を否定。同社の元代表タン・トンハン氏と、元国際オリンピック委員会(IOC)委員でラミン・ディアク前国際陸上連盟会長の息子パパマッサタ氏との交友関係については「関係があることは知らなかった。パパマッサタ氏とは会話したこともないし、誰かも知らない」と主張した。招致委がBT社を選定する上で、自身は関与していないとも述べたという。
 竹田会長は15日に東京都内で行われた記者会見でも潔白を主張したが、捜査中であることを理由に報道陣との質疑応答は拒否した。 (時事)