https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-18/PLI5Y46TTDS201?srnd=cojp-v2

トランプ大統領、下院議長の軍用機使用計画認めず−政府閉鎖巡り対立

Erik Wasson、Billy House、Jennifer Jacobs
2019年1月18日 11:21 JST
→ペロシ議長はアフガニスタン駐留米軍訪問予定を公表していなかった
→議長の紛争地帯訪問を公表するのは「無責任」−下院情報特別委員長

トランプ米大統領は17日、ペロシ下院議長に対し、政府機関の一部閉鎖を理由にアフガニスタン駐留米軍訪問のための軍用機使用はできないと通知した。大統領は下院議長出発のわずか1時間前に、交渉のためワシントンにとどまるべきだと伝えた。

  トランプ大統領はペロシ議長宛ての書簡で「80万人の素晴らしい米国人労働者が給料を受け取っていないことを考えれば、この広報イベントを延期することは全く適切だとあなたも同意すると確信する」と述べた。 ペロシ議長は前日、大統領が1月29日に予定している一般教書演説の延期を提案していた。

  ペロシ議長はアフガン訪問計画を公表していなかった。警備上の理由から事前に公表されなかった可能性が高いが、議長の日程について知る関係者は17日午後に出発する計画だったと話した。トランプ大統領の対応は民主党議員からの激しい憤りを招き、議員の渡航を管理する権限が大統領にあるのか疑問の声も上がった。

  議長に同行する方針だったシフ下院情報特別委員会委員長は、「これは大統領による完全に不適切な行為だと思う」と述べ、「われわれに分かる範囲では、議会の歴史の中でこうした事態が起きたことはない」と指摘。トランプ大統領が議長による紛争地帯訪問計画を公表することは「無責任」だとし、「大統領は過去2年間に何度も小学5年生のように行動してきた。このような人格の人物に国政を運営させることは、あらゆる面で非常に大きな問題だ」と批判した。