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東京高検 黒川新検事長「重大な権限の責任 強く意識」
2019年1月21日 21時19分

東京高等検察庁の新しい検事長に就任した黒川弘務氏が記者会見し「検察に重大な権限が与えられていることの責任を強く意識し、国民の負託に応えたい」と抱負を述べました。

黒川検事長は東京都出身の61歳。
法務省の官房長や事務次官を経て、今月18日、関東など1都10県を管轄する東京高検の新しい検事長に就任しました。

黒川検事長は21日、記者会見を開き、「検察に重大な権限が与えられていることの責任を強く意識し、慎重かつ誠実に国民の負託に応えたい」と抱負を述べました。

また去年、日本に導入された「司法取引」については「捜査に協力した人の罪を軽減することに国民の理解が得られる事案について、慎重かつ細心の注意を払って活用していくべきだ」と述べました。

日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の勾留が続き、海外のメディアを中心に日本の刑事司法制度を批判する報道が相次いでいることについては、「刑事司法制度には各国ごとに国民性などさまざまな要因を考慮して構築されてきた歴史がある。手続きの違いを『一事が万事』で論じることは相当ではないと個人的には思う」と述べました。

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