ホルマリン漬け「人の脳」標本、高校の理科室に


 佐賀県内の県立3高校の理科室に、人の脳と頭蓋骨の標本計3点が
保管されていたことが同県教委への取材でわかった。

 県教委によると、脳の標本があったのは三養基みやき高(みやき町)で、
ホルマリン漬けで室内の棚に陳列されていた。生徒の目に触れる状態だったが、
近年は授業で使われたことはないという。頭蓋骨が見つかったのは、
佐賀西高(佐賀市)と神埼清明高(神埼市)。模型と誤認されたまま、
授業で使われたこともあった。今月中旬に県警が鑑定した結果、
3点とも人のものと判明した。

 県外で本物の人骨標本の発見が相次いだため、県教委が昨年12月に
県立高に調査を依頼。この3校から「人のものかもしれない」との申し出が
あった。いつからどのような経緯で保管されていたかは不明という。

 県教委の担当者は「今後、教材としては使わず、適切に対処したい」と
している。


読売新聞(2019年01月23日 12時28分)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190123-OYT1T50034.html?from=ytop_main6