*夜の政治スレ

小沢氏との合流を決めた玉木氏
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小沢一郎氏
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 国民民主党と自由党の合流構想が再浮上した。玉木雄一郎代表と、小沢一郎共同代表が会談して大筋合意したという。ただ、両党は「原発」などの主要政策が異なり、永田町では、選挙目当て、数合わせの「野合」という批判が噴出している。小沢氏の強権的な政治手法にも、国民民主党内ではアレルギーが強く、求心力低下が目立つ玉木氏がこのまま突き進めば離党者が出そうだ。

 「連携強化で一致した。具体的な形は党内議論を踏まえて最終決定したい」「さまざまな選択肢を排除することなく議論したい」

 玉木氏は22日夜、東京都内で小沢氏と会談後、記者団にこう語った。

 小沢氏も「小異を捨てて大同につく。国民のための政治を実現するとの一点で、協力し合うことが大事だ」と強調した。

 合流方法は、国民民主党が存続し、解散した自由党を吸収する方式が有力とされる。玉木氏は、小沢氏に対して「選挙とカネ」を握る幹事長就任を打診しているという。民進党を継承した国民民主党には、「金庫に100億円が眠っている」(永田町事情通)という指摘もある。

 合流が実現すれば、参院では立憲民主党を抜いて野党第1会派となる。衆院の野党第1会派は、立憲民主党会派のままで変更はない。

 現時点で、自由党側は、所属議員6人のうち山本太郎共同代表を除く5人が合流に参加する意向だ。

 一方、国民民主党では、階猛憲法調査会長らが合流に猛反発しているという。国民民主党は原発再稼働を一部容認しているが、自由党は一切認めていないなど、主要政策が違う。加えて、旧民主党や新進党など、政党を立ち上げては次々と破壊してきた、「壊し屋」こと小沢氏の強権手法への拒否反応も根強い。

 玉木氏は23日に階氏と会談して理解を求めるというが、今回の「合流方針」を識者はどう見るか。

 ジャーナリストの安積明子氏は「小沢氏は『資金』、玉木氏は『剛腕』という、お互いにないものを求めた結果だろう。有権者には関係のない話で、政策を無視した『野合』としか言いようがない。国民民主党幹部からもSNSで消極的発言が相次いでいる。立憲民主党に振られたもの同士の意気投合だ。有権者は離れていく」と語った。

 政党のスタンス違いを指摘する声もある。

 政治評論家の伊藤達美氏は「国民民主党は旧民主党系、立憲民主党から一線を画す一方、小沢氏は共産党も含めた野党共闘を目指している。玉木氏は『穏健保守』を支持する層の期待を裏切った。立憲民主党は個人個人の入党は歓迎するが、政党ごとやグループごとの合流は拒否している。結局、小沢氏も玉木氏も、立憲民主党の踏み絵を踏めないため、接近したといえる。国民民主党はジリ貧なので、離党して立憲民主党へ移る議員も出てくるのではないか」と語った。

2019.1.23
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